四国の祭りinサンポート高松(2004)−高松市−
 高松市のサンポートで四国の祭りが開催された。
大野原龍王太鼓
怒髪天を突き、夜叉が舞いバチがしなる。炎天の讃岐の空に「大野原龍王太鼓」(香川)が轟く。横笛の音にのせ、静かにやがて激しく音の競演が続く。延々50分、観客を飽きさせることのない太鼓の音が広い多目的広場に響く。
 二番手は阿波踊り(徳島)。阿波の阿は阿呆の阿。踊る阿呆に見る阿呆。「阿呆連」の熱演が続く。男と女、剛と柔の踊りの対比もよく、舞台狭しと繰り広げられる阿波踊り。お盆も近い。一足先にすっかり祭り気分に酔う観客。阿波踊りは、やっぱり汗が吹き出るような季節によく似合う。
西条祭り 三番手は西条祭りのだんじり(愛媛)の競演。5台のだんじりが静かにやがて上下、左右に激しく揺さぶられ、観客を魅了する。目を見張る山車の絢爛さである。山車の大きさに比べ、担ぎ手は10人程度と多くはない。これもまた、100台を越える山車が入り混じり、街中で絢爛絵巻を繰り広げる西条祭りの特色なのだろう。
  トリは、よさこい祭りのよさこい鳴子踊り(高知)。舞踏団「ほにや」が、数々の受賞に輝いた2003年のよさこい祭りのテーマ曲’イチブジン’を舞う。群舞の前列の左右に旗手が二人。このアイディアは見事である。群舞は土佐の風土を映したイチブジンの詩ともよくマッチしている。なんともいえない新鮮さが感じられる。「ほにや」の独壇場であろう。来る9日のよさこい祭り前夜祭では、新曲’カグヤツキ’の群舞が新調の衣装とともに披露されるとのことである。
  香川の舞踏団も負けてはいない。「さぬきおどり保存会」による讃岐ばやしと狸踊りが披露された。讃岐の狸は、屋島寺の御用狸だった。日本三大狸に数えられる狸。踊りのほうも、おかしみがあって実にうまいものである。
 まつりの会場周辺の施設整備が進んでいる。’四国の祭りinサンポート高松’は四国四県のまつりが一日で見物ができるとあって毎年盛んになり、岡山、広島方面からのツアー客も目立ち、多目的広場やハーバープロムナードの会場は大入りの観客で賑わった。多目的広場を展望できるシンボルタワーの階上から見物する観客もいた。-平成16年7月-

参考:九州 福岡 博多祇園山笠 筥崎宮の放生会 玉せせり 玉垂宮の鬼夜 婿押し(春日神社) 博多どんたく みあれ祭(宗像大社) 小倉祇園太鼓 佐賀 市川の天衝舞浮立 唐津くんち 四国 愛媛 七ツ鹿踊り 南予の秋祭り  保内の四ツ太鼓 和霊神社の夏祭り 香川 牟礼のチョーサ 四国の祭り 梛の宮秋祭り ひょうげ祭り 小豆島の秋祭り 徳島 阿波踊り 中国 広島 安芸のはやし田 壬生花田植 豊島の秋祭り  ベッチャー祭り 三原やっさ祭り 岡山 西大寺会陽 近畿・京都 湧出宮の居籠り祭 松尾祭 やすらい祭 木津の布団太鼓 祇園祭  田歌の祇園神楽 伊根祭(海上渡御) 三河内の曳山祭 大宮売神社の秋祭り 籠神社の葵祭り 本庄祭(太刀振りと花の踊り)  紫宸殿楽(ビンザサラ踊り) からす田楽 野中のビンザサラ踊り 矢代田楽  大阪 八阪神社の枕太鼓 四天王寺どやどや 杭全神社の夏祭り 粥占神事 天神祭の催太鼓 生国魂神社の枕太鼓 天神祭の催太鼓 秋祭り(藤井寺) 住吉の御田 住吉の南祭 枚方のふとん太鼓 科長神社の夏祭り 岸和田のだんじり祭り 奈良 龍田大社の秋祭り 大和猿楽(春日若宮おん祭) 奈良豆比古神社の翁舞 當麻寺の練供養 漢国神社の鎮華三枝祭 飛鳥のおんだ祭り 二月堂のお水取り 飛鳥のおんだ祭り 唐招提寺のうちわまき 国栖の奏 滋賀 麦酒祭(総社神社) 西市辺の裸踊り 多羅尾の虫送り 大津祭 北陸 福井 小浜の雲浜獅子 鵜の瀬のお水送り