牟礼のチョーサ(白羽神社の例大祭)−木田郡牟礼町− |
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■ 10月10日、五剣山(八栗寺)の麓・牟礼の町から鉦、太鼓の音が聞こえてくる。チョーサが町を練り歩き、民家でキョウクチ(着飾った童)、獅子が舞いを奉納し門口で鉦、太鼓がリズムよく打ち鳴らされている。 |
牟礼から源平合戦の故地・相引川を渡り、一気に駆け戻る「久通」のチョーサ。源義経が「弓流し」の豪胆を久通流に解釈したものであろうか。威勢のよいかけ声が澄んだ秋空に吸い込まれてゆく。
■ 正午、久通、宮下、牟礼浜・・・、町内各地区のチョーサが続々と白羽神社へ集結していく。大きなチョーサになると2トンを超え、数十人の若衆に担がれて神社の急な石段を駆け上り、拝殿前に終結(写真左下)。その後、拝殿から随神門の脇参道を駆け下り、チョーサ場の定位置に構える8台のチョーサ。境内は氏子や観衆で埋め尽くされ、チョーサの練り込みを待つ。「いやー大当たりや!。秋の例祭は毎年10月10日やけど、休みと重なったけんえらい人出や。祭りは毎年、盛んになっとるで!」と地元の人。
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チョーサが替わるがわる舞い踊る。拝殿前では数組の童のキョウクチ、獅子舞の奉納が始まっている。実に華やかなものである。
チョーサの練り込みは、華麗さと剛勇さがある。地元の人はチョーサ踊りと云っている。くどき歌に合わせてチョーサを前後左右に優雅にもみ、掛け声とともに猛スピードで一回転した後、高々とチョーサを持ち上げる。このようにして、祭りは最高潮に達するのである。
次々とチョーサの競演が続くうち神輿の行列が随神門を下り始める。しかし、チョーサが道を空ける気配はなく、神輿は階段途中でチョーサをご高覧。チョーサの奉納が一通り済むと、長い参道を下り琴平電鉄の踏み切りを越えお旅所に向かわれる。-平成16年10月10日- |
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