九州絶佳選
佐賀
徳須惠の山頭火−唐津市北波多−
      徳須惠という地名は意味がありそうだ
      春が伸びて雲雀が唄ってゐる もう春だ
                        <山頭火>
 唐津から伊万里に向かう国道沿いに徳須惠というところがある。俳人・山頭火は、昭和7年1月10日、虹ノ松原を発ち2週間ほど唐津を行乞し、同年1月26日に北波多村に至っている。「徳須惠という地名は意味がありそうだ」と詠った山頭火。たぶん地名の須惠(器)から焼き物への敬意を山頭火流に表現したものであろう。まったくうまいものである。
 北波多は唐津焼の発祥地。500年ほどの歴史がある。その伝統は岸岳系唐津焼に込められている。北波多の茶陶は茶をたしなむ人の垂涎の陶器という。徳須惠の「岸岳ふるさと館」に窯元の作品が展示されている。山頭火の句碑が駐車場の隅に建っている。
 徳須惠川の土手に緑がさしている。土手にも山頭火の春がある。−平成18年2月−

唐津焼(岸岳ふるさと館)

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