仏通寺の山頭火−三原市高坂町−
山のみどりのふかぶか雲の流れつつ <山頭火>
 山頭火が仏通寺を訪れたのは昭和14年4月。禅門の巨刹に詣でた山頭火の胸中や如何。老師と長時間、話をした山頭火。一連五句を授かる。晴れ晴れとして静かな胸中を句に滲ませている。翌15年、松山の一草庵で瞑目。
‘塔をかすめてながるヽ雲のちぎれては‘ほんにお山はしづかなふくろう’‘水音の若竹のそよぎ’‘あけはなつや満山のみどり’
 春のみどり、秋の紅葉。参禅道場を備える仏通寺。周年、参詣する人の絶えない寺である。秋の紅葉の季節にはJR三原駅から臨時のバスがでる。−平成18年4月−

 安芸の仏通寺は京都・天龍寺の初代管長・滴水禅師の修行の寺。瞶翁(きおう)和尚を師として修業に努め、3年間修行の後、嘉永5(1845)年、31歳の時京に上り天龍寺に入り、明治4(1871)年、天龍寺管長に就いている。

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