岡山の路面電車(岡電)−岡山市−
 全国の都市から路面電車の姿が消えつつあるが、明治45(1911)年開業の岡山電気軌道は、盛業時より少し営業規模は縮小したが健在だ。市民にオカデンと親しまれ、岡山市内を走る。現在、岡山駅−東山、岡山駅−清輝橋の2系統がある。延長距離は4.7キロメートル。営業規模は全国で最も小規模の部類。 しかし、MOMOの愛称で呼ばれる低床車両(9200形、ドイツ製)の導入や旧東武鉄道日光軌道線からの移籍車両(3000形)の復元塗装が行われるなどバリアフリー化や古色の保存にも積極的な挑戦が行われている。7000形、7100形など7000番台(写真左7600形)の車両はアルナ工機製である。
 オカデンは通勤、通学はもとより、岡山城や後楽園など市内観光に欠かせない足。他都市の路面電車と同様に、排ガスの抑制など市民の健康や地球環境の保全への貢献も見逃せない。−平成19年1月− 

   参考 :長崎市電 熊本市電 琴平電鉄 土佐電鉄  広島電鉄 岡山電気軌道  伊予鉄道