浄土寺は、四国88箇所第49番札所。本尊は釈迦如来。恵明上人が天平勝宝年間に孝謙天皇の勅願により創建した寺。平安期の天徳4(960)年に来訪した空也上人が3年間滞在したところと伝えられる。空也上人は、諸国を遍歴し、井戸を掘り、池を造り、橋を架けた。念仏踊りを始め人心の教化を図り、「市の聖」と呼ばれ尊ばれた僧。今に伝わる伝統芸能の中には、念仏踊りに起源があるものが随分多い(参照:綾南町の滝宮念仏踊り)。供人となって上人とともに諸国を遍歴した人々の中には、寺中町を形成し念仏衆として活躍した人々もいた。
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