京都
シロバナタンポポ−綾部市、福知山市、舞鶴市−
シロバナタンポポ(西坂口) 早春の候、淡い光が樹林を射しオクチョウジサクラが咲き、落ち葉の隙間からスミレが姿をみせるころ、田んぼのあぜ道ではツクシとシロバナタンポポが丹波、丹後地方の春の到来を告げている。
 近畿地方以西ではシロバナタンポポはそれほど珍しい花ではないが、春の彼岸のころ丹波の由良川につかづ離れず府道を行くと、西坂(綾部市)、有路(福知山市)へと行くほどにその分布は濃密になり、岡田由里から西方寺(舞鶴市)に向かう道筋で見かけるタンポポは9割方シロバナタンポポである。もっとも、その花期がセイヨウタンポポなどより少し早いことにもよるが、それにしても目だって多い。西中国山地や九州に負けず劣らず分布密度は高いように思う。(西中国山地のシロバナタンポポ 早春の野の花) −平成21年3月−