筑後川の右岸、麻底良山(標高294b)の山腹に普門院が建っている。聖武天皇の勅願寺で西暦747年(天平19年)、行基の創建と伝えられる寺。本尊は十一面観音菩薩。
参道脇の猿田彦大神の庚申塔を右手にみて門を潜るとビャクシンの巨木がある。根回り3.7メートル、樹齢約350年。本堂手前の石段の右手に青面金剛が刻まれた庚申塔が立っている。九州の仏家の庚申塔はほとんど文字塔であり、刻像塔は大変珍しいものである。
本堂は、本瓦葺、四間四方の単層の御堂で、廻り縁がついている。建物全体の姿が国東の富貴寺の阿弥陀堂に大変似通っていて、バランスのとれた美しい御堂。鬱蒼とした木立に囲まれ、ひっそりと佇んでいる。本尊は木製漆塗りの十一面観音菩薩立像。聖武天皇の等身大の仏像、行基作と伝えられる。 |