東照宮−大津市坂本− |
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慈眼堂正面の坂道を行くと、長く高い石段の上に東照宮(日吉大社末社)がある。入母屋造、銅瓦葺の本殿とその前面の拝殿が両下造、銅瓦葺の石の間によってつながれた権現造りの建物である。正面からみると、向拝は軒唐破風でその上に千鳥破風が付き、軒周りの彫刻は精緻に仕上げられている。社殿を囲む透塀も美しい。社殿の内外を極彩色で飾るこの建物は、日光東照宮の造営に先立つ寛永11(1634)年に天海大僧正によって営まれたものである。天海は京都南禅寺の金地院崇伝と並ぶ家康の政治顧問として名を成した人。没後、徳川第三代将軍家光の命により廟所(慈眼堂)が造営されている。 |
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