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若狭ノート | |||||||||
萬徳寺の紅葉−福井県小浜市金屋 | |||||||||
本堂にいます本尊は、微笑みをたたえたふくよかな御顔の丈六の阿弥陀如来坐像。圧倒される大きな御仏であるが、本堂の空間にマッチして不自然さがない。平安後期の造物で桧の一木造り。 訪れた日、本堂周りの紅葉がしきりに降りそそぎ、縁側にうつろう晩秋の淡い光が感傷を誘ったりもする。 本堂下の庭園(写真上)は埋石式庭園。総面積約1500平方メートル。書院の対面の山腹が庭園。その中央に約3メートルの守護石が据えてある。守護石の両脇に配された4個の庭石は守護石たる大日如来を支える阿弥陀如来などの脇仏。さつきの小刈込みに埋もれて見える小石は諸仏の蓮台をあらわす。蓬莱式枯山水風に造られた金剛界曼陀羅庭園といわれる。庭園は、延宝5(1677)年、藩主酒井家の命により当地に築かれた。 萬徳寺は遠敷川の左岸にあって、遠敷川の紅葉とともにこの寺の紅葉を愛でるファンは多い。春のさつきとともに萬徳寺の絶唱であろう。 遠敷川の上流に、お水送りで知られる鵜の瀬がある。
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