|
長浜大橋 |
|
長浜大橋(開閉橋) |
長浜は延長90キロメートルの愛媛県下第一の大河・肱川のデルタに発達した町。豊かな水量をたたえた河川は、上流から木材や竹が筏で運ばれた瀬戸内最大の河川運搬路であった。県下のアユの大半はこの川で獲れたものだった。山から海に向かって流れる霧は「肱川あらし」と称せられ、川霧に包まれた長浜の町はなんとも幻想的だった。上流にダムができるなど、肱川の水環境は激変したが、鵜飼は大洲市内で盛んに行なわれているし、肱川あらしはいまでも健在だ。上流から吹き降ろされた川霧が漂い、押し流され、河口から吐き出されてゆくさまはなんとも幻想的である。
河口の鉄橋(写真上は、延長226メートル。西日本唯一のバスキュル式鉄橋開閉橋で昭和10年に建築された。国道が海岸線を通るようになり、橋の負担は軽減され、旧市街は閑静な町となった。−平成16年6月− |