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長崎 |
西海橋−西海市− |
朝鮮半島の南部から対馬、九州の西海沿岸部にリアス式海岸が形成され、対馬や佐世保、大村湾に展開する溺れ谷が無数の小島を生み、西海の水盤に遊ぶ。島と本土或いは島と島とを結ぶ美しい橋は、西海の血管のようなもの。人々のくらしを支える。
針尾島は、佐世保湾と大村湾の間に位置する島。島の東西で、細く長い海峡が糸を引く。早岐ノ瀬戸は、島の東で本土と島とを分ける。島の西で、西彼杵半島と島とを分ける海峡は、針尾ノ瀬戸である。
針尾ノ瀬戸が大村湾に口を開く辺りに西海橋が架かっている。全長316メートルのアーチ橋。満潮時の海面からの高さは43メートルもある。早い瀬戸の流れが、橋が描くのびやか風景に緊張感を与えている。一つ、また一つ渦潮が産まれ、消えてゆく。
西海橋の北側に新西海橋(有料道路)が完成し、平成18年3月5日から供用が始まる。ブルーのアーチ橋。
新西海橋の背後に煙突様のものが3基みえる(写真下)。旧日本海軍が大正12年に建築した針尾無線塔だ。高さ137メートル、周囲33メートル。「ニイタカヤマノボレ」の電文はここから発せられた。いまは、陸上自衛隊等によって運用される平和の塔である。−平成18年3月− |
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