余呉湖−伊香郡余呉町− |
余呉湖は琵琶湖の北にある周囲6キロメートルの陥没湖。賤ガ岳合戦の古戦場できこえた旧跡が湖畔に残る。
湖の周りは山塊が迫り、この湖を特徴づける。余呉湖に天女が白鳥となって舞い降り、人との交流をうむ白鳥伝説などはこの湖に相応しい詩情を感じさせる。
湖の北側にささやかな平野が開け、JR北陸本線が通り、余呉駅がある。駅のすぐ南側が湖。湖畔に周遊道が整備されていて、四季折々に顔を変える余呉湖の散策を楽しむことができる。
秋の頃、刈田の畦や湖畔でススキの穂がそよぎはじめた。ツリフネソウが群落をなし、秋の日を浴びている。湖畔をせわしなく往来する小鳥はコゲラ。樹間にみえる湖面がわずかに青みを増し、やがて訪れる冬の季節を予感させる。 |
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