京都
閑話百題−シャンソン−
 30年数年前、シャンソンブームがあった.。このフランスの軽音楽は、戦後の復興期に火がつき、高度成長期の入り口でおおいにブレイクした。芦野宏、石井好子、越路吹雪、三輪明弘などが活躍していて、テレビやFMなどでよく聴いたものだった。
 シャンソンはフランスの世俗歌であって、曲のイメージも明るいものから暗いものまでさまざまな旋律を織り成している。しかし、日本ではなぜか洒落た曲目が流行り、シャンソンのイメージとして定着してしまっている。有力な歌い手がクラシックや宝塚或いは銀巴里の出身者で占めていたこともそのことに関係したのかもしれない。
 久しぶりに加藤登紀子の「詩人の魂」,木村正昭の「ラ・メール」をレコードで聴いた。いずれもシャルル・トレネの代表作である。 −平成22年4月−