京都
大江山の雲海−福知山市大江町−
 10月下旬ころ、秋の深まりとともに気温が下がり始めると、丹波・丹後の山間に霧が立ちはじめる。季節風によって運ばれる日本海の湿気をたっぷり含んだ空気が冷やされ、明け方から川や谷筋は深い霧に包まれる。特に、無風の早朝に発生する深い霧は、11時すぎまで地上を覆う。
 大江山の雲海の正体は地上を覆う深い霧だ。遠く青葉山、三岳山、空山が雲海を抱いている。秋の深まりとともに雲海は容積を増し、眼下の天空を美しく彩る。−平成22年11月−