水分神社のミヤマカタバミ−綾部市於与岐町− |
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京都府の北部に、舞鶴湾に流入する伊佐津川という川がある。源流部は弥仙山麓(664メートル)。
綾部市於与岐は伊佐津川源流部の町。川は渓流をなし、その最奥部に水分神社が鎮座する。弥仙山は修験道で聞こえた山。山麓の社は登山道入口の辺りに建っていて、安全祈願祈のため宝前に額づく人も多い。
4月初旬、もう春というのに奥丹波は寒の戻り。6日夜半は霙交じりの空模様だった。翌7日、久しぶりの晴天。水分神社の社叢に向かう。境内は杉、桧に覆われ昼なお暗く、静まっている。磐を叩く渓流の水音が聞こえるばかりである。
この時期、水分神社は境内一帯でミヤマカタバミの群落が見られるところ。社叢のアスナロの樹下、ミヤマカタバミが咲き、その帯は境内から渓流に迫り、登山道入口にまで及んでいる。神社脇の渓流は昨秋の大過(台風18号)によって大きな被害を蒙りその傷跡も癒えないのに、なぜかミヤマカタバミは例年にない大きな群落をなしている。
うつむき加減に咲くミヤマカタバミの花も、今日は春の柔らかな日差しを受け華やかである。渓流の土手では、ミヤマキケンマ、ユリワサビ、ヤマネコノメソウの花が咲き、渓流を少し下った麓ではジロボウエンゴサクやイカリソウが春を謳歌している。渓流に映るヤブツバキも美しい。−平成26年4月− |
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ミヤマキケンマ |
ユリワサビ |
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ヤマネコノメソウ |
ジロボウエンゴサク |
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参考: |
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