京都
ギンリュウソウとフデリンドウ−綾部市上林(君尾山)−

ギンリュウソウ
春の里山を行く。ギンリュウソウとフデリンドウ。ギンリュウソウはユウレイタケの別名がある。しかしキノコではなく高等植物。樹陰にはえ、葉緑体を欠く。銀竜草(ギンリュウソウ)よりなんとなく幽霊竹(ユウレイタケ)の名の方がイメージに合う植物である。
フデリンドウ
 フデリンドウはハルリンドウとも。明るい雑木林に生える小さな花。ブナの枯れた落ち葉の隙間からちょこんと顔を出し、直立して咲いている。落ち葉に宝石をちりばめたように咲きあちこちで、きらきらと輝いている。実に愛らしい花である
 花のつぼみのかたちから筆リンドウ(フデリンドウ)なのだろうが、春リンドウ(ハルリンドウ)の方がスマートでよほどこの花のイメージに似合っている。
 花には別称がある。ギンリュウソウはそのおかげで割を食った方かもしれない。フデリンドウはその愛らしさが少し見直されたというべきであろう。−平成27年4月−