京都
京の街角(随心院のシャクナゲ)−京都市山科区小野御霊町−
 山科の随心院で、桜の花と入れ替わるようにシャクナゲの花が咲き始めた。その淡いピンクの花弁と庭の苔とのトーンもよく実に清楚で美しい。この寺の清廉さとよくマッチしている。
 深山に咲くシャクナゲもよいが寺に咲くシャクナゲもよいものである。花冠の先が7つに裂け、ツクシシャクナゲのようであるが丈は比較的小ぶりである。
 随心院は小野小町縁の寺。小町のもとに通い続けたが願い適わず当地にて滅した深草少将の悲恋物語は謡曲「通小町」で謡われる。隋心院の近くに小野小町化粧の井戸がある。
 寺は寛喜元(1229)年、後堀川天皇から門跡寺院の宣旨を賜って以来、随心院門跡と称している。薬医門(写真上)、大玄関は雄大である。本堂は寝殿造。桃山期の建築物で優美である。 −平成22年4月−