池田湖-指宿市-
池田湖 湖周15キロメートルの池田湖は、九州一の大きなカルデラ湖。澄んだブルーの湖の水深は233メートル、国内で4番目の深さ。噴火口が陥没してできた湖の水面下42メートルのところに湖底火山丘があるという。この不思議な湖の様相が、イッシー騒ぎを巻き起こしたこともあった。
 湖の外周に切り立ったカルデラの外壁が輪を描く。湖の北側は観光施設が集中するところ。湖畔の松並木が美しい。
 脚力のある人には、頴娃町に通ずる道路の高みから湖を眺めるのもよい。開聞岳が借景となって絵葉書のように美しい池田湖を望むことができる。
 池田湖の魚族は豊富である。鮎、ワカサギ、鯉などに加え、大ウナギが住む。2メートル近い大ウナギは20キログラムほどもあるという。信じられずにいたが確かに湖畔の施設に活かしてある。現地を踏まれるとよい。

海と開門岳−頴娃町-
 頴娃の開聞岳 端正な姿の開聞岳は、前景が変わるとそれぞれに趣のある顔をみせる。前景は菜の花でも、湖でも、林であってもよい。画面の半分が海、半分が道路と松であればどのように映るであろうか。そのような構図を思い浮かべながら、頴娃町の海岸沿いの休憩所からぼんやりと開聞岳を眺めていると、開聞岳は盤石におさまった山のようにみえる。なかなか洒落た美しさがある。→追憶の花(菜の花)