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福岡 |
雪の千如寺−前原市雷山− |
雷山に雪が舞うころ、千如寺の御堂がいち早く筑前に冬将軍の到来を告げる。 雷山の秋を彩った樹齢400年の楓の大木はすっかり葉を落とし、境内で老骨に雪の華を咲かせている。羅漢さんは雪畳の上で、いつもと変わらぬ姿で微笑んでおられる。
本尊十一面千手千眼観世音菩薩は丈六の御仏。白椿の一木造りといわれる。
千如寺の開創は8世紀。天竺霊鷲山の僧清賀上人である。
途方もなく古い寺歴をもつ寺は、その後聖武天皇の勅願寺となり、鎌倉期には一山三百坊を数えたという。清賀上人を祀る開山堂は、国東の富貴寺大堂の外観を参考にして平成2年に再建された。心字庭園は室町時代の作庭。雪の庭もよいものである。−平成17年12月- |
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開山堂 |
大楓 |
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