佐賀
酒井柿右衛門邸−有田町南川原−
母屋は宝暦年間(1750年前後)の建築といわれる。寄棟造りの茅葺平屋。桟瓦葺きの下屋根が廻してある。母屋に向かって左手前に二棟式の茅葺の建物があるが、クド造りの変形のようにみえる。屋敷まわりに植えられた柿が真っ赤に色づいている。柿右衛門の「赤絵」は、夕陽を映す柿の「赤」だという。この母屋で幾多の作品がうまれ、マイセン窯で柿右衛門写しが造られるなど柿右衛門は世界を巡ったのである。−平成17年12月−