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佐賀 |
旧三菱合資会社唐津支店本館−唐津市海岸通り− |
唐津の海岸通りから少し住宅街に入ると、唐津湾を背にして和洋折衷の瀟洒な建物が建っている。青空を背にしてまことにのびやかな風景をかもしだしている。
建物は入母屋造りの木造二階建て、切妻の玄関が付き、建物の背面は廻廊が設けてある。外壁は下見板張り。洋館であるがかなり和風化されている。
建物は、1908年(明治41年)に三菱合資会社唐津支店本館として建てられたもの。設計は三菱丸ノ内建築事務所、施工は神戸三菱建築事務所である。三菱の建築顧問は、唐津出身の曽禰達蔵だった。唐津は、奇しくも日本の近代建築の草分けに辰野金吾と曽禰達蔵の両名を擁することとなったのである。
その後、建物は、政府機関の庁舎に転用され、現在は唐津市歴史民俗資料館となっている。資料館は現在、休館中である。−平成17年9月− |
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