唐津市の近松寺(きんしょうじ)に近松門左衛門の墓所がある。
近松の生誕地については諸説あるが、唐津の近松寺で遠室禅師について修行の後、京都に出て浄瑠璃作家となり、1724年(享保9年)、逝去の折り、遺言によって同寺に葬られたと伝えられる(写真右)。 第12師団軍医として小倉で勤務していた森鴎外が同寺へ近松の墓参に訪れている。
近松寺は、歴代唐津藩主の墓所や曽呂利新左衛門作の舞鶴園などがある。茶室の庭には織部灯籠(写真下左)がある。宮崎県の飫肥藩家老邸の庭にある灯籠などと同形式のものであり、キリシタン灯籠であろう。山門は名護屋城から移築されたものと伝えられる。
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