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富山ノートNO5 | ||||||||||
馬場島(富山県上市町) 立山山麓に、「馬場島(ばんばじま)」という立山登山の基地がある。富山市内から概ね50キロの距離である。 晴れ渡った秋の頃、馬場島から立山連邦をのぞむと紅葉の錦絵の中に剣岳が浮かぶ。大窓、池の沢が柔らかな秋の日差しを浴びまどろんでみえる。 馬場島近くの中山に登ると、ブナ林が紅葉し、樹下の空間がやわらかな黄金色に包まれている。秋のたおやかな異境に遊ぶのもいいものである。−平成13年10月−
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内山邸(富山市宮尾)(富山市宮尾) 立山連邦に冠雪が目立つ頃、富山城址公園の植木に雪囲 富山市内の宮尾集落に所在の「内山邸」でも庭内の樹木に雪吊の作業が始まった。 内山邸は、薬医門を備える豪農の館である。防風林を持つ広大な屋敷に書院や台子の間、加えて茶室や庭園なども設けてある。ここでは付近の田園風景とは隔絶した文化が花開いていたのであろう。 市内の護国神社の境内では、月に一度の「のみの市」で賑わっている。七五三の宮詣と重なり、華やいだ喧騒が境内にこだましている。越中の冬も近い。−平成13年11月− |
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田尻池の白鳥 |
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オオハクチョウの移動ルートはかなりの正確さで解明されているようである。富山湾のブリの回遊ルートも解明されつつある。そこには日本海を舞台にした壮大なドラマがある。自然界の摂理は不動であるが、一体にそれへの知見は遅々となる傾向がある。狭い人間社会の常識が新しい洋服に袖を通す勇気を阻むのかもしれない。−平成13年11月− |