椿神社−松山市居相町−
賽銭のひヾきに落る椿かな
<子規>
楼門に伊予豆比古命神社の額が掛かる。延喜式に名を連ねた古社。周りは住宅に囲まれた市街地に変貌しているが、昔は椿の森に鎮座する社だったという。通称椿神社の名で松山市民に親しまれている。子規の句もそうした親しみをこめ詠ったものであろう。
天山、東山、星ノ岡の独立丘が松山平野に浮ぶ天山の里も近い。ここもすっかり宅地化されているが、伊予風土記逸文に伝わる古い土地だ。−平成17年6月−