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蔵貫のイブキ−西予市三瓶町蔵貫浦− |
遥かなる蔵貫浦のイブキかな 〈芳月〉 |
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イブキ
(西予市三瓶町蔵貫浦) |
蔵貫浦の三島神社境内にイブキの巨樹がある。中国産のものをシンパクといい、日本産の野生種をイブキあるいはビャクシンと呼ぶ。三島神社のそれは「イブキビャクシン」と説明書きが添えてある。もと海岸に生えていて船繋ぎの木であったとも土地の人は言う。同義語を重ねるよりイブキ又はビャクシン(以下、「イブキ」と言う)と呼ぶ方がふさわしいものと思われる。
宝生院のビャクシン(小豆島)など四国にはイブキの巨樹が多い。三島神社のそれは樹齢500年とも。幹回りは目通り3.2メートル(根回りは7メートル)、樹冠は10メートル余。愛媛県下、屈指の巨樹である。例年、この木のもとで二百十日の風祭りが行われ、獅子舞や牛鬼などが出て秋祭りが行われる。三島神社のイブキは蔵貫浦のコミュニティーを支える神木であり続けている。−平成23年10月− |
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