八幡浜港のシーロードの一角に「どーや市場」が開設されている。‘どーや、揚がったとこやけんうまいよ、どーや、どーや、安いよ’と威勢のいい声が場内に響く。 「休みの日以外は毎日きます。家族も多いので・・・」と買い物客の声。市場には十数店舗の出店があって盛況である。タイやヒラメ、旬のタチウオなど宇和海で獲れたての鮮魚が並んでいる。一匹、一匹、トロ箱単位で売られている魚もある。四角張らず南予の雰囲気が漂う市場にファンも多いようである。
あれから10年、八幡浜港は様変わり。平成25年4月、懸案だった平面大駐車場や水産物地方卸売市場が再整備された。卸売市場はセリ売りの様子が午前6時から市場2階の観覧通路から見学がきるようになった。八幡浜は日本有数のトロール漁船の基地、養殖漁業も盛ん。未明から沿海、近海の水揚げで市場は活気づいている。
観光案内所など港周りの整備にあわせ、「どーや市場」が再整備された。併せて、「どーや食堂」が新規オープン(どーや市場隣接)。市場は地元客や観光客、フェフリー待ちの家族などで大賑わい。食堂は行列ができる八幡浜の新名所となった。海鮮丼は刺身で山盛り、仕入れは徒歩10秒の市場から、鮮度も抜群!
九州行きのフェリーや大型漁船で埋まる港の向かいは段々畑。耕して天に至る。八幡浜はミカンの生産できこえる四国有数の産地。南予ののどかな風景がそこにある。−平成24年8月−
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