白牛山国分寺。寺は、四国88箇寺第80番札所。巡拝者が絶え間なく参道を往く姿が見える。
境内は讃岐国分寺の枢要部。古の講堂跡に本堂が建つ。金堂や東塔の礎石が境内に残り、讃岐国分寺の法灯を現代に伝えている。つり鐘は、県下ではもっとも古いものである。
国分寺の北側に 東西220メートル、南北240メートルの古の国分寺の寺域に、近年、讃岐国分寺伽藍(縮尺10分の1。石造)や築地などが復元され、国分寺跡の東に讃岐国分寺跡資料館が整備されている。
国分寺の東、2キロメートルほどのところに国分尼寺跡(法華滅罪之寺、現法華寺)、西側の坂出市に讃岐国庁跡がある。尼寺の寺域は160メートル四方と推定され、法華寺境内に金堂跡とみられる礎石が20石残り、国司菅原道真が同寺を訪れ詠んだ「白牡丹の詩」ゆかりの牡丹が植わっている。季節には美しい花を咲かせるという。
寺から円錐形をした山が、北に国分台、東に堂山、六ツ目山、南に鷲の山が見渡せる。大変よい環境の中に寺はある。 -平成16年4月- |