熊毛町八代はナベツルの飛来地。本州唯一の飛来地である。地区を二分する幹道の東西に水田がひろがり、3羽、2羽と数羽のナベツルが餌を捕る姿がみえる。
ナベツルは、アオサギやダイサギ、アマサギより一回り大きくみえる。かつては全国どこにでも飛来したというツル。その大きさや地味な体色から特別視されることもなく冬期の田園に馴染み、目立った鳥でもなかったことであろう。しかし、日本の田園から自然が消え、出水(鹿児島県。写真下)と周防の八代にしか飛来しなくなったナベツルは、古きよき田園をイメージできるという点でも貴重である。−平成19年1月− |