三倉岳−大竹市粟谷町−
 三倉岳(標高702b)は、東側から朝日岳、中岳、夕陽岳の三峰が並ぶ山。むき出しになった花崗岩の山々が天を衝き、異形の山容が人々に忘れがたい印象を与える。山麓の四季のうつろいは捨てがたく、周年訪れる人が絶えない山である。
 この山は一般の登山者も随分多い山であるが、ロッククライマー憧れの山である。夕陽岳のグレータワーと呼ばれる岩場は、近くの黒嶽の120bにおよぶ大岸壁とともにクライマーをとりこにする顔をもつ山。
 今日は早朝から小雨模様。九州からやってきたというロッククライマーのグループは、登攀を断念して、ロープワークのみにとどめ、次回に登攀をめざすという。
 三倉岳の麓の駐車場に人工登攀壁が設けられているが、見上げるだけでめまいをおこしそうな絶壁である。−平成18年7月−