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宮林家住宅 |
鹿島を望む |
倉橋島の最南端に鹿老渡がある。その南方に周囲9キロほどの鹿島がある。両島は鹿島瀬戸大橋で結ばれ、呉市本土とつながっている。この瀬戸によって鹿老渡の港は発展した。
安芸の陸地に着かず離れず内海をゆく船は、この瀬戸を通り航海時間を短縮したのである。
また、瀬戸に開けた鹿老渡の港は、風待ちにもよく大いに栄えた。鹿老渡の街通りに本瓦葺の宮林家住宅(写真上)がある。提灯掛けの玄関口に、格子戸のあるこの商家は、江戸期には日向の木材を商い西国大名が宿泊することもあったという。どっしりとした大屋根に土蔵の白壁が調和したよい建物である。−平成18年4月− |