金作原(キンサクバラ)原生林は名瀬市南部の山地に所在する.。原生林には、アマミノクロウサギなどの稀少動物の棲息地。
金作原の林道を行くと、ヘゴ、スダジイ、イジュなどの亜熱帯広葉樹が樹林をなし、コモチシダなどの植物が林道を覆っている。グリーン一色に染まった森の空間に、亜熱帯のたおやかな異境がある。野ボタンが樹林の隙間からこぼれた光を浴び、淡紅白の光を放っている。金作原にグリーンに染まった亜熱帯の絶景がある。
年間3000ミリに達する降雨と高温が森をはぐくむ。じっとりと全身が汗ばむように感じるのは、樹木の葉がビニールハウスのように空間を覆っているせいである。
島の樹木はパルプの原料として伐採され、危機に瀕した時期もあった。しかしいま森は危機を脱し、自然の姿そのままに奄美の大地に根をおろしている。
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