与論島は、平坦な地形で島周りは約22キロメートル、サンゴ礁の島である。
島一番の高み(標高94メートル)に与論城址が残る。城址から西方を眺めるとサンゴ礁の小山越しに海岸線を望むことができる。巾着のような凹部は与論港、その左右はリーフ。絶景である。
城址に建つ琴平・地主神社境内の近くに、「母国復帰記念碑」(昭和28年復帰)が建つ。与論島は今年、復帰50周年を迎える。島の高みを少し下ったところに「サザンクロスセンター」があり、与論の歴史民俗資料が展示されている。シーズンには南十字星の最北端の展望地としても賑わう。
与論島は薩摩藩の侵攻を受けるまで、琉球北山朝の世之主(せのぬし。島主)によって統治されていた。この丘で年3回(旧暦3、8、10月の各15日)、島の安穏、五穀棒豊饒を祈る伝統芸能・与論十五夜踊りが催される。この高みは与論島の文化ゾーンである。 |