大分
熊野摩崖仏−豊後高田市平野−
国東の両子山(721b)の南麓、胎蔵寺の裏山に熊野磨崖仏がある。磨崖仏は、荒い不整形な長い石段を登っていくと左手にみえる広場の壁面に刻まれている。二体ある。向かって左手が不動明王(8b)、右手が大日如来(6.7b)である。国内最大の磨崖仏である。
不動明王は表情に温かみがあり、大日如来には荘厳さがある。大日如来の頭上に珍しい三面曼荼羅が彫ってある。奈良時代から鎌倉時代の作とみられるが、当時の木像の様式から平安時代の作と推定されている。−平成17年8月−
大日如来
不動明王