九州絶佳選
長崎
ああ浦頭−佐世保市指方町−

(指方町浦頭)
 佐世保湾に面した針尾島に、浦頭(指方町)というところがある。第二次世界大戦後、外地から引揚げてきた人々が祖国に第一歩をしるしたところだ。昭和20年から25年までに、ここに約140万人が引揚げ、上陸の第一歩をしるしたのである。浦頭に上陸した人々は、検疫が済むと引揚者収容所に入り、そこから帰郷して行った。当時の施設は今はなく浦頭引揚記念資料館が設置され、紺碧の佐世保湾の一角で記念碑が風に吹かれている。
 浦頭は、中国、台湾、フィリピン、インドネシアなどから引揚げてきた人々が故国に苦難の第一歩を刻んだところであるとともに、日本の再出発の土地としても私たちの脳裏に生き続けるであろう。−平成18年3月−

参照:舞鶴港の引揚桟橋