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長崎 |
幟の風景−平戸市幸の浦− |
平戸の北海岸に幸の浦という漁港がある。港を廻るように、背後の丘に民家が連なる風景は、漁村特有の美しい風景。
男子の節句に鯉幟を立て、すこやかな成長を願う風習は全国的にある。九州では特に、鯉幟とともに、武者絵などを描いた幟を立てるところが随分多い。高い幟は、祈りを叶えてくれる神の依り代と考える習俗がある。呼子、平戸など九州の北海岸地方においては、特に盛んである。
幟は長子の初節句に親戚縁者から贈られる。集落のあちこちで何本も何本も幟がなびく風景は、港の発展の象徴でもあるのだろう。丘が満艦飾に彩られる風景は、実に明るく頼もしいものである。 |
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