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宮崎 |
関之尾の滝-都城市関之尾町- |
高千穂の真名井の滝、延岡の行縢の滝など県内には名滝がずいぶん多い。これもまた阿蘇や霧島に代表される火山島の名を成す九州の、分けても宮崎の豊かで特異な自然の証であろう。
真名井の滝や関之尾の滝(写真)は、それほど落差はないのであるが岩石の組成が周辺の環境とあいまって静かな美しさをみせている。瀑布にみるおおしさはないが、大変よい滝である。関之尾の滝は、高さ18メートル、幅40メートルほどの滝。溶結凝灰岩が摂理を成し、長い年月のうちに石柱が無秩序に折れ、滝の壁面に凹凸が生じ、砕け散る水煙のぼかし効果がよくでている。水量も申し分なく、真に見飽きない滝である。
滝の上流部の河床に、甌穴が連なっている。高千穂峡のそれより延長があり、大変美しいものである。カワガラスが浅瀬でしきりにえさを捕っている。−平成14年− |
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