白岩の戯れ(岸良海岸)−内之浦町 |
大隈半島の東海岸を国道448号線に沿って南下し、肝属川(きもつきがわ)を越え、しばらく往くと荒波に削られた断崖が続く海岸線。
波静かな春の日、断崖の下で白岩がまどろむ。やがて断崖が途切れ、海岸線が緩やかに白い糸を引き、丁寧に耕された段々畑が海に消え入る美しい風景がみえる。
岸良の海はとこしえの海。乳色をした花崗岩が紺碧の海に映え、大海に白い岩肌を際立たせ、早春の海を飾る。
幾百万年の波頭が岩を砕き、やがて白砂となって岸良の海岸に打ち寄せ、美しい海浜を形成する。太平洋の彼方に沈む夕日もまた美しい海岸である。 岸良の浜は、ウミガメを養い潮騒の聞こえる浜。夏には海水浴客で賑わう。−平成15年3月−
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棚田の風景-内之浦町- |
海岸の鼻(ハナ)やその斜面は日当たりがよく、水利を得て水田が拓かれ或いは段々畑を成す。
大隈半島の東海岸のところどころに傾斜の鋭い棚田をみかけるが、内之浦の黒崎辺りに、手入れの行き届いた棚田が拓かれている。国道448号線から見下ろすと、田植えが近いのであろう、水田に水が張られ、水面が鏡のように反射してしている。いつまでも残していただきたい絶景がある。−平成15年3月− |
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