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岩剣山 |
麓集落 |
岩剣山は標高220メートルのビュートの山。山容は入来町岩下の大岩や加治木町日木山に酷似し、その大きさは両者より少し小さく見えるが威圧感がある。
山の頂上にかつて蒲生氏の支城・岩剣城が築城されていたが、天文23(1554)年、薩摩南部を平定し北部薩摩や大隈の攻略を目指す島津氏の初戦場となり落城。その後、島津氏は、岩剣山の麓に城を移し島津藩の外城とした。武家の麓集落が往時の城下の姿をとどめるている。
冬の日、麓集落はしらじらとした冬の陽を浴び静まりかえっている。梅がほころびツゲ、クロガネモチの梢を渡るメジロ、シジュウガラの鳴き声が山麓に染みる。上品な静けさが漂う集落である。通りから見上げると岩剣山が青く輝いている。絶景である。 −平成15年1月− |