二日市温泉の発見は西暦653年(白雉4年)と伝えられる。温泉地近くにある太宰府政庁が完成する頃にはすでに湧き出ていたようであり、太宰帥・旅人も当地に留まり亡き妻への愛情を鶴に托し切々と詠っている。温泉は傷心の癒し湯となることは今日においても変わることはない。 二日市温泉は都心に近く、温質もよいところから近在の人々や文人墨客にも親しまれてきたようである。湯町を歩くと御前湯、博多湯等の共同浴場や内湯の設けがある料理旅館、湯治湯などがある。