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福岡 |
英彦山-添田町- |
「ひこさん」は、英彦山と書く。霊元法皇が享保19年(1734年)に英彦山神社下の「銅の鳥居(かねのとりい)」に自筆の額を掲げて以来、英彦山と書くようになったという。標高1200bの山は、謡曲・鞍馬天狗に謡われる日本八大天狗のひとつが住む修験の山。開山は役行者小角と伝えられ、今でも毎年11月3日に山伏の峰入りが勧修される。昔は春秋二回、英彦山から宝満山や福智山へ修験の打ち出しが行われていたという。
英彦山はまたアマチュア登山が盛んな山。いくつかのコースがあるが、銅の鳥居から奉幣殿(講堂)、一の岳、千本杉、上宮コースが二時間余りで一般的。
英彦山は、春秋の季節には人出が絶えないところ。近年、神社下に大きな駐車場ができ、またケーブルカーが通じ、紅葉見物や参拝者ラッシュが続いている。神社下などに土産物を売る店や食事処が軒を連ねる。
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ガラガラ |
美濃柿 |
土産物のガラガラは英彦山の伝統玩具。土鈴をワラで束ね、振ると音が出る。素朴でよい玩具(写真左)である。
11月13日、麓のJR日田彦山線彦山駅前では、ふれあい文化祭(物産即売会)が行われた。餅つきが行なわれ、鮎の塩焼き、川がに、藁に包んだ美濃柿、鶴の玩具(縁起物、写真右)などが会場に並んでいる。鶴の玩具は藁で鶴を編んだものであるが、胴にガラガラが付き、尾に稲穂が付けてある。味わいのある大変おめでたい玩具である。古色が漂う駅前は、終日英彦山参拝客で賑わい、即売会も盛況のようであった。−平成17年11月− |
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英彦山神社 |
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