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福岡 |
博多の十日恵比須−博多区千代− |
博多の東公園の辺りは、昔は千代の松原とよばれたところ。筥崎宮や崇福寺、十日恵比須神社などがある。
延々と連なっていた松原は海岸の埋め立てや都市化によって大正期に姿を消したが、天神から県庁がここへ移転するなどして、今は開けた公園になっている。
年が明け、正月3日に玉取恵比須神社(筥崎宮の末社)の玉せせりがすむと、8日から4日間、十日恵比須がはじまる。
博多は商人の街。広い公園の通りは、参拝者で埋め尽くされ、露店が数百店テントを連ね、さげもんなどを売る。まことににぎやかなものである。島田に結った博多芸妓のかち(徒歩)詣は、宵恵比須(9日)の恒例行事。各検番の芸妓を乗せた宝恵籠が市中を練り歩き、参籠したようであるが、今は先導が三味線、笛、太鼓をかなでながらかち詣するかたちにかわった。−平成18年1月− |
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