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福岡 |
二見ヶ浦の夕日−志摩町− |
宿毛のだるま夕日、太平洋に沈む内之浦の夕日など夕日の名所は数多い。糸島半島の西海岸・志摩二見ヶ浦の夕日に寄せる私たちの想いはどのようなものであろうか。
志摩の人々は、二見ヶ浦の夫婦岩を龍宮の入り口と呼ぶ。前面にひろがる玄海灘は、大陸を往来する遣唐使船や朱印船が浮かび、西方の文化を私達に与えつづけた龍宮の海だった。夫婦岩の間隙に沈む夕日は、海浜の造形とあいまってそのような歴史が漂う玄海灘を意識させる極点の風景であろう。背後の高台の公園から或いは道路わきから、思い思いに夕日を眺めるのもよいものだ。
夫婦岩は、陸から150メートルほどのところにあり、一帯は桜井神社の神域。5月の大潮の日に、岩と岩との間に長さ13メートル、1トンの注連縄がかけられる。 |
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