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佐賀 |
七つ釜の奇観-唐津市- |
玄界灘に突き出た東松浦半島の北東に、また小さな半島があってその先端が土器岬。岬周りは断崖をなす。海中から噴出した玄武岩の柱状摂理がつくる垂直に切り立った断崖である。
岬のところどころに露出した岩石はみな断面が亀の甲の形状をしていて、地面に描かれた化学式をみるようである。奇観である。
奇観の究極は、岬の断崖下部にできた玄武岩の洞窟(写真上)であろう。七ツ釜、メガネ岩などと名のついた奇観が岬周りに点在する。七ツ釜は、波頭の圧力によって柱状節理の下部が崩れ落ちできた洞窟がちょうど七つあるから七ツ釜である。
なだらかに傾斜した岬に建つと東方にテーブルマウティンの神集島(かしわじま)が、その南に立神岩(たてがみいわ)がみえる。玄界灘の絶景の波間に、大陸に向かう遣唐使船ならぬ商船が浮きつ沈みつ浮かんでいる。 |
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