高茂岬(こうもみさき)−南宇和郡愛南町外泊−
  高茂岬は四国の最南端の岬。船越半島の先端にある。
 半島周りに内泊、中泊、外泊、武者泊、福浦などの港がひらけ、高く険しい断崖に白波がはじける。ウバメガシに覆われた半島に道がひらけ、浦々を巡る。高茂岬の断崖から見下ろすと鹿島、横島などの島々が宇和海に浮かぶ。
 秋の日、高茂岬周りにノジギク(アシズリノジギク)が無数の花をつけ、傍らで西日本では珍しいノジギクより一回り大きいハマコンギクの花が浜風に揺れている。鮮やかな薄紫色をした花の直径は4.5〜5センチメートルほど。崖地では紅紫色のハマナデシコやハマコンギクが咲き乱れている。高茂岬は季節季節の野草が咲く景勝地。岬はまた、タカやヒヨドリの渡りの観察にもよく、一帯は野猿など野生動物を育むよい環境が保存されている。-平成17年11月-

高茂岬

アシズリノジギク
アシズリノジギク ハマコンギク
ハマコンギク
野猿