丸亀城(亀山城)−丸亀市−
■ 丸亀城は、標高60メートル余の亀山に建つ日本一高い三重の石垣を積み上げた城。高さ40メートル余に及ぶ三重の石垣は、遠目にはピラミッドのようにもみえる。
 丸亀城の天守閣は国内12城のうち最も小さい。本丸から城を見上げると驚くほど小さくかつ瀟洒である。高松城(玉藻城)の月見櫓ほどの規模であろう。堂々と大きく立派に見えるのは、多分に石垣の高さの妙によるものだろう。
■ 奈良、生駒、山崎、京極各藩主の居城として500有余年にわたり輝き続けた丸亀城。瀬戸内海を航行する人々は、平野に浮かぶ丸亀城の威容に高松城とはまた違った感慨を持ったに違いない。
  爛漫の春の日に讃岐乙女は桜のもとで恥ずかしそうにうつむいてみえる。初夏には「お城祭り」が行われ、季節季節に市民が集う丸亀城。城周りの市街のどこからみても美しい丸亀城は、西讃岐の人々の至宝である。
  丸亀城はまた、展望のよさでも定評のある城。東方を望めば、土器川の先に秀峰・飯野山が聳え、西方に善通寺5岳が平野に浮かぶ。はるか南方には、阿讃の山々が天空にはらばってみえる。
■ 毎日曜日に丸亀市役所南側の大手町通りで日曜市が開かれている。季節季節の新鮮な野菜、漬物、鶏卵、果物や植木などが並び、市民で賑わう。−平成15年4月−

 JR丸亀駅の駅前商店街に「玉屋」(カメラ店)がある。店主は写真集の出版などでも知られた「写真集団讃岐」を主宰するプロカメラマン。撮影写真は、風景、祭り、建築物など諸分野に及ぶ。写真歴は半世紀にもなるのだろう。すでに民俗資料的価値をも含むものや地の利を活かし、丸亀城などを格好の被写体として春夏秋冬、顔を変えるお城をまことにうまくとらえ撮影されている。店頭販売もあり店の方に写真のイメージを伝えるといろいろと見せていただける。関心のある向きには、玉屋をのぞいてみるのもよいだろう。
玉屋