田中家住宅-上勝町旭-
 小松島市から勝浦川沿いに県道を行き、上勝町の正木ダム沿いに旭川(勝浦川支流)を遡ると、その左岸に旭地区がある。地区は、高丸山(1439b)の稜線が東方に延びる日当たりのよい南斜面に発達し、旭川の源流地帯。
  田中家住宅は、地区内の的場集落にある。亜鉛引き鉄板葺きの四方寄せ棟造りで四面に瓦葺の庇が回してある。棟から庇に向かう稜線は丸みがあり、軒先が跳ね上がる阿波独特の屋根構えは大変美しいものがある。屋根はブルーに塗装されている。建築(棟上)は1685年(貞享2年)、桁行き約14b。阿波最古級の住宅である。-平成16年11月-
八幡の大杉−木屋平村(八幡神社)-
 剣山(標高1955b)の麓の木屋平村に、八幡神社という鎮守がある。境内に見上げるような杉(写真左。クリックすると拡大)の大木がある。杉は単なる大杉ではない。木肌にコケが密生する剣山の大杉中の大杉である。大きなものは、樹齢約700年、目通り8.5b、幹周り17.5b、高さは30bもある。
 八幡神社は剣山諸神社の前神であると社伝は伝えている。大杉はその八幡神社の神木である。境内にはその他の巨樹も林立し、神社は剣の神々の宮代である。