かづら橋-西祖谷山村善徳-
 国道32号線を経由して阿波池田から西祖谷山のかずら橋まで約1時間30分余。
 長さ45メートル、水面上14メートル、シラクチカズラで編んだ橋が祖谷川に架かっている。かつては13橋を数えたというかづら橋も、代替橋の整備によってほとんど姿を消した。橋は3年ごとに架け替えられているが、このような古例の橋は日本唯一であろう。
  河原に降りると、天上で橋がゆらりゆらりと揺れている。橋はいま、平家の末裔・祖谷軍あるいは祖谷山を行き交う木地師ならぬ観光客であふれ、哀話でつづられた祖谷山に平和の時が流れている。-平成16年11月-