海峡の町(小鳴門海峡)-鳴門市瀬戸町北泊-
鳴門市の北東海岸に、島田島、大毛島、高島の三島が浮かんでいる。鳴門海峡は、大毛島と淡路島を分ける海峡。小鳴門海峡は、鳴門海峡の西方で四国本土と三島を分け、南北に細く長くのびる海峡である。
  潮の干満差等によって、渦潮がみられる鳴門海峡や幅100メートル余の水道を滝のごとく川のごとく速い潮流を生む小鳴門海峡の大観は、壮大な海上絵である。
  小鳴門海峡の播磨灘との接合部に北泊地区がある。海峡に沿って細く、長く町がひらけている。小鳴門新橋から町を眺めると、引き潮に抗して、白い航跡を描きながら魚場に向う漁船の船影がみえる。北泊は、さしずめ海峡に浮かぶ海上都市。海峡に浮いて見える。北泊の浜に降り立つと、紺碧の空に干しカレイが風に揺れ、その向こうに小鳴門新橋が海峡を跨いでいる。
鳴門海峡−鳴門市−
鳴門海峡 鳴門海峡に滝のように速い潮が流れ、海中に渦潮が生じては消えてゆく。橋下に浮かぶ小船は、うず潮の観覧船。しらじらとした海峡に留まっている。鳴門海峡は、大毛島の孫崎と淡路の門崎を結ぶ1.4`bの狭い海峡。内海と外洋の潮位の差から干潮時に渦潮が発生する。潮位差は1bを越え、潮流は時速10数`bにもなる。海峡の中間にある中瀬の両側に直径30b、深さ4bにもなるうず潮が発生する。うず潮は干満差の大きい春の頃がよく、その大観は国内無双である。鳴門大橋の開通によって京阪神方面からの入り込みも増え、鳴門の渦潮鑑賞も手軽に楽しめるようになった。