宍喰湾-宍喰町-
尾崎将司氏石碑
 宍喰(ししくい)は高知県との県境の町。町の東に宍喰湾が太平洋に口を開き、湾沿いに国道55号線が通っている。
 白砂の海岸の風景に飽きることはなく、宍喰湾に昇る朝日はなんとも清冽である。
  近年、国道55線沿いに「道の駅宍喰温泉」ができ朝市などのイベントが行なわれている。道の駅入口に、地元出身のゴルファー尾崎将司氏の言葉を刻んだ青石が立っている。「すこやかに さわやかに おおらかに」と刻まれ、宍喰湾に向かって建っている(写真上)。
水床湾−徳島県宍喰町−
 四国の最東端・蒲生田岬に立ち南西方向に眼を向けると、断崖を連ねる海岸線が延々と続いている。さらに、海岸線を南下すると、阿南、由岐、日和佐、牟岐、海南、海部、宍喰、東洋、室戸に至る。入江や岬、沖の小島が見え隠れするこの海岸線の風光に飽きることはない。
  とりわけ、宍喰町から東洋町に展開する阿波と土佐ざかいの海岸線は、起伏に富んだリアス式海岸の模式をみるようである。
  宍喰町の水床湾(みとこわん)は、4000万年の地球の記憶が地上に噴出した海岸。風光はリアス式海岸の極点をなし、海底の波紋の化石(漣痕)や海蝕岩などが海岸線を飾る。